植物における変遷と十字の四隅
図1・上図は十字の原型で、
「自然→身体→政治→経済→自由」という変遷ですが、これは、植物の
「出生→発芽→開花→受粉→繁殖」に対応しています。
それぞれに簡単な説明を付すると以下のようになります。
「自然」(十字・上) … 出生
・始まりの状態。(自然)
↓
「身体」(十字・左) … 発芽
・種(たね)という、「包まれた一まとまりの個体」が完成。(身体)
↓
「政治」(十字・下) … 開花
・すべてが花に集中し、「天空と地上」・「内側と外側」を仲裁。(政治)
↓
「経済」(十字・右) … 受粉
・受粉は交配であり、「交換」に対応。(経済)
↓
「自由」(十字・上) … 繁殖
・動植物の繁殖は「永遠」・「自由」に準ずる。(自由)
(「体が自由に動く」が「霊(雄)と肉(雌)」の一体化を意味するように。)
変遷の段階
図2のように、十字の四隅の間の期間は、
「種子→根茎→花粉→果実」
というように段階ごとに分かれます。
・十字・左上 … 種子 (「出生」と「発芽」の間)
↓
・十字・左下 … 根茎 (「発芽」と「開花」の間)
↓
・十字・右下 … 花粉 (「開花」と「受粉」の間)
↓
・十字・右上 … 果実 (「受粉」と「繁殖」の間)
植物における変遷
図4・上図のように、「十字の四隅の間」は順番に、
「選別→準備→拡散→結実」という一般的な性質があり、植物では、
「種子→根茎→花粉→果実」に対応します。
それぞれに簡単な説明を付すると以下のようになります。
「選別」(十字・左上) … 種子
・芽を出す個体、芽を出す場所が選別される。
↓
「準備」(十字・左下) … 根茎
・開花までの準備がなされる。
↓
「拡散」(十字・右下) … 花粉
・外に出て広がる。
↓
「結実」(十字・右上) … 果実
・雌雄が一体化して実を結ぶ。
これらは植物に限らず、
あらゆるものごとの変遷に共通した変遷となっています。
これから、それらを見ていきます。
第1部 第三章 (1)変遷と十字
図3 変遷の段階
図4 植物における変遷
図1 植物における変遷と十字
図2 植物における変遷と十字の四隅
植物における変遷と十字
図1・上は、植物における変遷です。
植物は「出生→発芽→開花→受粉→繁殖」という変遷をたどります。
この変遷は図1・下図のように、十字に対応しています。
物事における変遷はすべて、この型になっています。
まずは、「植物」を例にとって、この変遷を見ていきます。