「死と復活 (2)死の原因」
人間には「成長期」や「代謝」があり、
人間の老い・病や死は「自動車が古くなって廃車になる」のとは違います。
一方的に劣化する物質ではなく、
人間の老い・病や死は、会社などの組織に例えられます。
(組織には有機性があるからです。)
会社には「成長」もあれば「代謝」もあります。
会社にも「成長期」や「衰退期」があるのは理解されるでしょう。
「代謝」は、組織の中の人員や部署が入れ替わることを指します。
では、会社はなぜ衰退し倒産する(死ぬ)のか。
基本的には「赤字になる」ことで倒産(または吸収合併など)に至るのですが、
なぜ「赤字」になるのか。
これは「状況と合わなくなる」ことによって起こります。
「固定化」して凝り固まった組織が「状況の変化」に対応できないのです。
スーパーマーケットができて八百屋が潰れるように、
あるいは大企業が「大企業病」で病むように、
「固定化」・「状況の変化」が倒産(死)の原因です。
人間を含む生物や組織などで「飽きる・枯れる」ということが起こるのは、
「流れがなくなる・回らなくなる」ということであり、
すべて「固定化されて状況の変化に対応できない」ということによります。
この「流れがなくなる・回らなくなる」ことによって歪みが生じ、
それが積み重なって、やがては形を維持できなくなり死に至ります。
(事故死・殺人なども「病」の結果の一種であり、
「回らなく」なった結果の一つです。)
企業なども、衰退期には組織に「歪み」が生じ、
人間の場合も、それが「シワ」のような形で肉体に出ることになります。
このように、老い・病や死は、
「固定化」・「状況の変化」による、
ということになります。