「死と復活 (3)『出番』」
死の原因は「固定化」・「状況の変化」によります。
「状況の変化」がなぜ生じるのかと言えば、
これは「全体の流れ」というものがあるからです。
例えば、野球のような競技の試合には「展開」があります。
選手には、それぞれ「出番」があり、
試合中には「選手交代」があります。
そして試合展開によって、
「ここで左投手が必要」というようなことが起こります。(「状況の変化」)
しかし、今まで右手で投げていた投手は、
すぐに左手で投げることはできません。(「固定化」による)
そこで「投手交代」で「退場」となります。
これが「死」です。
「役目が終わった」・「代わるべきである」
という状態になるわけです。
このことは「劇と役者」・「リレーと走者」にも当てはまります。
「出番」があって、それが終わると「代わる」わけです。
このように、歴史全体には大きな流れがあり、(試合、劇などのように)
その流れの中で「出番を迎えてそれが終わる」というのが、
人間の生死と言うことができます。
(人間に限らず、すべての組織・行い・物品などもそうです。)
そして、野球のような競技の試合なら最後は胴上げやハイタッチがあり、
劇なら最後には大団円やカーテンコールがあります。
この時には「出番が終わった選手、役者」も一堂に介することになります。
これが「復活」の型となります。