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「死と復活 (7)小さな復活」

肉は霊に支配されており、霊が肉のあり方を決めます。

部屋の主人は、古くなって壊れた机を新しい机に替えて設置するのですが、

人間の代謝も同じ型となっています。

机を入れ替えるように、皮膚などの肉体が入れ替わるのです。

これは、刻々と世界は変化し、人間のあり方は変化するので、

それによって霊のあり方も変わり、肉体も入れ替わるからです。

睡眠もこの代謝と同様であり、

意識に対してこのような代謝が行われているものです。

つまり、睡眠の間に意識における、

入れ替え・整理が行われるということになります。

この代謝や睡眠は死と復活の型になっています。

古いものが死に、新たなものが再生されるということになります。

これは人間における「小さな復活」ということができます。

そして、この「小さな復活」は、

人間そのものの死と復活と相似形になっています。

「代謝と睡眠が、より大きな規模で同時に起こるのが人間の死と復活である。」

と言うことができます。

人間の肉の死と復活は、代謝のようなものであり、

人間の意識の死と復活は、睡眠のようなものと言えます。

皮膚の代謝や治癒が起きるとき、例えば手の部位の代謝であれば、

そのような形に再生がなされます。

手の位置に唇のような皮膚が再生されることはありません。

これは肉が霊に支配されており、秩序を持って統治されていることによります。

また、睡眠も目が覚めたときには、

眠る前の記憶が保持されています。

これも、意識が一貫した支配下に置かれていることによります。

これと同じように人間の死と復活も神の支配の下で行われます。

「神の一部であるものは、それにふさわしい所でふさわしい形で復活させられる」

ということになります。

赤子は眠る前に泣き叫ぶというようなことがありますが、

これは、睡眠の後に復活にあたる覚醒があることを知らないからです。

人間の死に対する恐れも、神と、神がなす復活を知らないことによります。

神は永遠、不変であり、その一部となっている人間には永遠の命があります。

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