世界史の変遷
世界史においてはこのように当てはまります。
(上段・時代の象徴)
・自然、裸 (自然) → 自然に近い
・ピラミッド (身体) → 見える触れる、血族・部族時代
・ローマ皇帝 (政治) → 秩序の中心、政治大国ローマ
・グローバル資本(経済) → 貨幣による秩序、遍在・浸透、時空に広がる
(下段・人物)
・アダム (自然)→ 自然に近い(知恵の実を食べて歴史が始まる)
・アブラハム (身体)→ ユダヤ民族の祖(民族=身体)、割礼(身体儀式)
・初臨のイエス(政治)→ 肉に集中した形、神と人・ユダヤ人と異邦人の仲裁
・再臨のイエス(経済)→ 遍在・浸透する存在
再臨のイエスが、「雲」(ネットのクラウド)を伴ってくるのは、
「ネット」が「経済」(「十字・右端」で最後)に対応することと合致しています。
聖書には、再臨のイエスが、
「あそこにいる、ここにいる、とは言えない」とありますが、
これは、再臨のイエスは、ネットや貨幣のように、
「遍在し浸透する存在」だからです。
それに対して、初臨のイエスは、「肉を伴った集中した形」であり、
「神と人」をとりなし、「人と人、ユダヤ人と異邦人」をとりなす存在、
として降臨しました。
現代史の変遷
現代史でも、世界史と同じように、
「自然→身体→政治→経済」という変遷があります。
(上段・時代のイデオロギー)
・前近代 (自然) → 封建的な調和のある平和状態
・民族主義(身体) → 民族・血族=身体
・社会主義(政治) → 中央集権的な秩序
・資本主義(経済) → 貨幣的秩序。貨幣の遍在・浸透。
(下段・時代の戦争)
・市民革命 (自然) → 「知恵の実」で平和が終わる。(近代の始まり)
・世界大戦 (身体) → 身体と身体の戦い
・冷戦 (政治) → 陣営(資本主義陣営・社会主義陣営)間の政治戦争
・デフレ戦争(経済) → 世界の為政者によるインフレ誘導策
「市民革命」によって前近代が終わります。
市民革命が「自然権」を標榜したのも、
「封建制は自然ではない」と主張するという、
「自然」をめぐる対立があったからです。
「世界大戦(身体戦争)」によって、民族主義が終わります。
具体的には大日本帝国やナチスドイツです。
「冷戦(政治戦争)」によって、社会主義が終わります。
具体的にはソ連を含めた「社会主義・共産主義圏」です。
「デフレ戦争(経済戦争)」が最後の戦争になります。(ハルマゲドン)
これは、「インフレを起こそうとする世界の為政者」が、
神に反逆して行う戦争です。
これによって、資本主義が終焉します。
近代史の変遷
すべてをまとめると、
図のようになります。
あらゆることが、
同じ「型」をもって変遷しているのです。
第1部 第二章 (2)歴史における各原理